
INTERVIEW 01
上司や先輩方がフォローしてくれるのでやる気次第でどんどん技能を磨いて成長していける会社です。
技術部
福澤 一樹
(2012年入社)
PROFILE
技術部
2012年入社
福澤 一樹
-
図面を描くだけじゃない、“つなぐ”設計の仕事
仕事内容について教えてください
私は分電盤や制御盤といった製品の設計・製図業務を担当しています。お客様からいただいた原設計資料をもとに、回路構成や外形寸法を設計し、必要に応じて現場での調査や打ち合わせも行いながら、CADを使って図面を作成していきます。
完成した図面はお客様と複数回やり取りしながら細部を詰めていき、ご承認をいただいた段階で、社内の工場へ製作指示を出します。ここまでがひとつの流れですが、実際には図面づくりからものづくりの現場へとつなぐ“橋渡し”の役割を担っているという感覚です。
また、自社・他社問わず既設の盤に関する改造案件にも対応しており、営業部門や現場部門と連携して調査を行い、その内容をもとに改造用の図面作成も行っています。
新設・改造のどちらにも対応するため、技術面でも広く学びがある仕事です。みつば電機に入社を決めた理由は?また、入社前後での会社や仕事に対する印象の変化は?
入社前は、まったくの異業種である警備会社に勤務していました。前職では「安心・安全」を提供する仕事にやりがいを感じていましたが、心のどこかでずっと、「いつかモノづくりに関わる仕事がしたい」という思いを抱いていました。
そんな中で出会ったのが、みつば電機でした。
数あるモノづくり企業の中でもここを選んだ一番の理由は、父がこの会社に30年以上勤めていたこと。幼い頃から父の働く姿を見ており、「社員を大切にしてくれる会社だ」とよく聞いていたのもあって、自然と「自分もここで頑張ってみたい」と思うようになりました。ご縁も重なり、今はこうして設計の仕事に携わっています。 -
現場で磨く対応力、設計で実感する成長
自身の仕事の魅力、特にやりがいを感じる瞬間は?
私たちが設計している製品は、すべて案件やお客様ごとに仕様が異なる完全オーダーメイドの配電盤や制御盤です。既製品のように同じものを繰り返すのではなく、毎回異なる条件に対応する必要があるため、日々新しい知識を取り入れながら設計を進めています。
特に厳しい技術基準や制約がある中で、どうすれば実現できるかを考えながら創意工夫を重ねていく過程には大変さもありますが、それ以上にやりがいを感じます。
そして、自分が設計・作図した盤が実際に工場で組み上がり、製品として並んでいる姿を見た瞬間は、「自分の仕事がカタチになった」と実感できる、とても嬉しい瞬間です。モノづくりの現場に関わっている実感が、仕事のモチベーションにつながっています。仕事で大変だったこと、苦労したこと、乗り越えた経験があれば教えてください。
既設の他社製盤をリニューアル・改造する案件では、限られた時間の中で設計・作図まで進めなければならないことが多く、非常に神経を使います。
ある案件で、事前にいただいた既設図面をもとにリニューアル盤の設計・作図を行っていたときのことです。製作前に念のため現地調査を実施したところ、実際には図面に反映されていない改修が過去に施されていたことが分かりました。
急遽、調査内容をもとに図面を修正し、リニューアル盤にも反映。スケジュールが非常にタイトな中での対応でしたが、関係者と連携を取りながらなんとか間に合わせることができ、無事に納期通りに納品を完了することができました。
この経験から、図面だけに頼らず「現場で確かめる大切さ」を改めて実感しましたし、リスクがあるときこそ落ち着いて、柔軟に対応する姿勢の重要性も学ぶことができました。自分で成長を感じた時はどういう時でしたか?
設計担当として大きな現場を経験し、苦労を乗り越えて無事に納品まで完了できたときには、「少しステップアップできたかな」と実感することがあります。課題も多いですが、その分だけ自分の成長も感じられるのがこの仕事の魅力だと思います。
実は、私が本格的に電気について学び始めたのは、みつば電機に入社してからです。知識を深めるために「電気製図技能士2級」の資格試験に挑戦し、無事に合格しました。その後も、設計業務だけでなく、検査や現場のことも理解しておきたいと考え、先輩にお願いして指導を受けながら、「配電盤制御システム検査士1級」と「電気工事士1種」の資格も取得しました。
努力した分だけしっかり結果がついてくることで、自然と自信もつきますし、学んだことが仕事に活かせるようになったときに、着実に成長できていると実感します。 -
立場を越えて支え合える安心感
みつば電機のどんなところが好きですか?
チームとしての団結力がしっかりあるところです。先輩・後輩といった立場に関係なく、困っている人がいれば自然に声をかけて助け合える。そうした雰囲気が社内に根づいていて、とても働きやすい環境だと感じています。
私が所属している設計室は製作工場と物理的にも近い位置にあるため、図面だけで終わらず、実際に製品が仕上がっていく過程を間近で見ることができます。先輩や同僚が設計した盤から学ぶことも多く、製造部門の方から「こうした方がもっと現場でやりやすいよ」といったアドバイスをもらうこともよくあります。
日々の仕事を通じて新たな気付きがあり、それを吸収して成長していける環境が、みつば電機の魅力だと思います。みつば電機の強みは何だと思いますか?
みつば電機の強みは、キュービクルから分電盤・制御盤まで、フルオーダーメイドで対応できる盤製造会社であることだと思います。既成品ではなく、お客様ごとの細かな仕様に合わせて、一台一台を設計・製作できる点は、大きな特徴のひとつです。
さらに、設計・製造・検査までを社内で一貫して行える体制が整っているので、品質の安定はもちろん、スピード感や調整力にも優れています。 -
経験をつなぎ、仲間と育む設計の道
今後の目標や挑戦したいことは?
入社して10年以上が経ちますが、設計者としてはこれからも変わらず、図面作成のスピードや精度の向上を追求していきたいと考えています。
一方で、これまで自分が積み重ねてきた経験や知識、そして先輩方から受け継いだ技術を、今後は後輩たちにしっかりと伝えていくことも、自分にとって大切な役割だと感じています。
技術の継承や人材育成にも積極的に関わりながら、チーム全体のレベルアップに貢献できるよう取り組んでいきたいです。入社を考えていらっしゃる方に一言お願いします。
電気に関する知識や経験がある方はもちろん、未経験の方でもやる気があればしっかり成長できる会社だと思います。私自身も入社当初は分からないことばかりでしたが、上司や先輩方が丁寧にフォローしてくれたおかげで、安心して仕事に取り組むことができました。
最初は不安もあるかもしれませんが、ものづくりが好きな方、手に職をつけたい方にはぴったりの環境だと思います。興味を持ってくださった方と、いつか一緒に働ける日を楽しみにしています。